
Written by BS Staff2024年10月7日
風の森 山田錦 807
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風の森807シリーズ
風の森は、奈良県御所市にある油長(ゆうちょう)酒造が醸す銘柄で、その名は「風の森峠」という地名に由来しています。
風の森807シリーズは、精米歩合80%の低精白米を使用することで、米本来の特性や旨みをしっかりと味わえるのが魅力です。807という数字は、精米歩合80%と、日本醸造協会が頒布する「協会7号酵母」に由来します。7号酵母は、長野県諏訪の「真澄」の醪(もろみ)から分離された酵母で、発酵力が強く、華やかな香りを引き出すことが特徴です。

山田錦の個性を存分に引き出したフルボディの味わい
風の森 山田錦 807は、山田錦を使用し、その力強い味わいが特徴の一本です。シュワシュワとした軽い発泡感があり、飲み始めにキレとコクを同時に感じさせます。上品な酸味とともに、緑のフルーツを思わせる香りが広がり、特にラベルには「青いバナナ」の爽やかな香りと記載されています。フルーティでモダンなスタイルではありますが、味わいはキレがありドライな印象です。
この酒は、まずは冷蔵庫で十分に冷やして楽しむのが良いでしょう。特にワイングラスなどに多めに注ぐと、飲み始めは発泡感を存分に楽しめ、その独特の風味を最大限に味わえます。ゆっくりと飲み進め、時間が経つにつれて温度が上がり、ガス感が和らぐことで、より深い香りと味わいが表現され、異なる顔を見せてくれます。
豆腐の味噌漬けやクリームチーズなど、濃厚なおつまみとの相性が非常に良く、コクのある味わいを引き立てる一杯です。

スペック
- 原料米:山田錦
- 精米歩合:80%
- アルコール分:16度
- 酵母:協会7号
- 醸造元:油長酒造
風の森 山田錦 807は、山田錦という米の豊かな個性を存分に引き出しつつ、7号酵母の華やかな香りと力強い味わいを兼ね備えたフルボディの日本酒です。冷やしても、温度が上がってからも異なる魅力を楽しめる、奥深い味わいの一本です。